この季節、毎週のようにイベントがあり、手伝いに行ったり、米を提供したりと、なんらかの形で関わっている週末を送っています。


平日は、ふるさと納税の返礼品としてのお米をせっせと梱包し、全国各地の納税者の皆さまにお届けしています。


最近よく目にするニュースで、「???」と思うものがあります。
「米価の高騰、担い手不足などにより、生産者が米づくりの大変さを実感してもらうための体験会を各地で開催」
このような見出しの記事です。
SNSなどで「米の値段が高いと思うなら自分で一度作ってみたら?」というコメントを見かけます。
消費者同士のやりとりならまだしも、たまに生産者が同じようなことを言っているのを目にします。
でも私は、それは少し違うのではないかと思うんです。
自分たちの商品の価値をうまく発信できていなかったことを棚に上げて、
お客様に“理解してほしい”“わかってほしい”と押し付けるのは、違う気がします。
そしてもうひとつ、「???」と思うのは、
「担い手不足という問題に対し、“大変さを実感してもらう”ための体験会を開く」という点です。
大変さを皆さん知っているから、担い手が不足しているのではないでしょうか?
その体験会で大変さを実感して、担い手になろうと思う人が増えるのでしょうか?
私は、むしろ逆なんじゃないかと思います。
仕事はどんな分野でも大変です。
大変さの“種類”は違っても、“大小”に優劣はありません。
だからこそ、米づくりの大変さをアピールするよりも、「主食を作る責任感」や、「一年を通してひとつのものを育て上げる達成感」、そして「収穫の喜び」や「これからどのように変化していくかの希望」を私はアピールしたいと思っています。
ここで、知人との雑談の中で教えてもらった言葉をひとつ紹介します。
「向き不向きよりも前向き」
向き不向きの話をしている時点で、少し後ろ向きになっているのかもしれません。
「大変だ」と言うことも、もしかしたら同じかもしれません。
これまで歩んできた道を確かめることも大事ですが、これから歩む道を明るく照らすためには前を向かないと!
では〜